PCとPS3を1台のスピーカーに接続するために簡易ミキサーを自作してみた(前編)

モニターは仰向けのまま切り替えることができるようになりましたが、

音声については1つのスピーカーを使い回す状況が続いていました。


スピーカーは、仰向けになった時に耳元くる位置に置いています。

オカルト系と呼ぶ人もいる「タイムドメイン Light」です。片方しか写っていませんが、逆側にもうひとつあります。

私は大きな音を聞くとバリバリと雑音が混ざる耳の使い手なのでオーディオのことは良く分からないのですが、十分に自然な音を出しているように感じます。

少なくともノートPCの内蔵スピーカーとは大きく違いますし、キッチンに置いてあるBluetoothスピーカー「Creative D200」よりも良い音に聴こえます。


話がそれました。


仰向け生活を始めてから、普段はメインで使っているUbuntu PCをこの白いスピーカーに接続し、場合によって他のPCに差し替えたり、PS3を使うときにはモニターに差したりしていました。

「さすがにこれは面倒すぎる、それ以前にバカっぽすぎる」

と思っていたのですが、差し替える頻度はそう高くないですし、

「まぁいいか」

と思っていました。


しかしながら、東日本大震災で状況が変わりました。

普段はあまり使わないPS3の電源を入れてtorneでニュースを見ることが増え、スピーカーをつなぎ替える頻度が大幅に上がったんです。

さすがに、毎日なんどもステレオミニプラグを差し替えるのは面倒です。

さらに、ニュースを流している間はPCの音声が聞こえない、という問題もありました。

そこで、「じゃあ両方の音を同時に耳元スピーカーで鳴らせるようにするか。ついでに他のPCなどもぜんぶ同時に鳴らせるようにしよう。」

と考え、適当なものを探してみました。


これが、なかなか無いのです。

おそらく「ミキサー」というものを買えばいいのかなと思ったのですが、

アンプを内蔵していて電源が必要だったり、差込口がマイクとかギター用のでかい穴のやつだったり、2つの音しか混ぜれなかったりするんです。

私が欲しかったのは、別にボリューム調整なんていらないから、ステレオミニプラグの音を単純に混ぜてくれるものなんです。


「他にも同じものが欲しいと思っている人はいないのか?」

と考えて検索していると、見つけました。

気ままにPC-SSSというブログです。

簡易ミキサーを自作されています。これが私が欲しいものに近いです。


ただ…自作するには、はんだ付けが必要なようです。


はんだ付けといえば、中3の技術の時間を思い出します。

なにか基板のようなものに部品をはんだ付けしていた時のことです*1

何箇所かはんだ付けを行い、はんだごてを横に置き、はんだからハミ出た部品の足を切っていました。

するとなんだか焼肉のようないい香りがしてきたんです。

「あれ? なんで技術室で鶴橋*2の臭いがするんや?」と思ったら、

焼肉になっていたのは私の中指でした。

はんだごての先が中指の第二関節のあたりを焦がしていて、少し煙まで出ていました。

なぜすぐに気づかなかったのか、今でもよくわかりません。

その時の火傷の跡は、今でも薄く残っています。


簡易ミキサーの自作記事を読んで、私は思いました。

今こそ、はんだごてへのトラウマを断ち切る時だと。

ヘルニアの痛みに比べれば、小さな火傷なんてたいしたことではない

と自分に言い聞かせ、気が変わらないうちにはんだごてや必要な材料を注文しました。


次回に続きます。

*1:男子は技術、女子は家庭に別れて授業を受けていた世代です。翌年から女子も男子と同じように技術の授業を受けることになっていたため、技術の先生が「男だけで難しいことができるのは今年で最後やから、業者が持ってきたリストの中で一番難しそうなキットを選んだぞ」と言っていました。たしか内線電話の組み立てキットで、難しすぎたせいで完成させることができた生徒はほとんどいなかったと記憶しています。

*2:在日韓国人朝鮮人が多く住む地域である大阪市生野区にある鶴橋駅の周辺には焼肉店が多く、夜になると駅のホームまで焼肉の臭いがただよってきます。